令和納豆閉店!経営者は夜逃げ⁈クラファンで成功したのに、なぜ店舗経営は失敗したのか?

今回はクラウドファンディングで大成功したのに経営で失敗して、大炎上した飲食企業を取り上げます。

2020年、納豆専門店オープン資金としてクラウドファンディングで大成功した「(株)令和納豆」という会社がありました。

クラファンの内容が1万円の支援で、納豆定食一生涯無料というパスポ―ト提供を設定したので、

あっという間に、上限1000人達成!

その他の返礼品とあわせていT/L1230人もの支援者が現れ、大成功!

しかし、令和納豆がオープンし食べに行った方が無料パスポートを取り上げられた!とSNSに投稿し大炎上になりました。

現在は閉店して経営者も行方不明で何をしているのかわからない状態です。

安易にクラファンを利用し、短期間に成功と失敗をした事例として検証していきます。

のびお
のびお

「クラウドファンディングは新しいサービスや商品があるので、楽しみにみてるけど、こんな事件もあったよね。」

ナッシュ
ナッシュ

「令和納豆事件なんて知らない、一生涯無料ってありえないよね!」

「もめにもめ、裁判にも負けて支援者に返金しますと社長が言ってから、

しばらくたったら、夜逃げのように閉店したんだよね。」

まったくこまった人だ!

最後の最後まで、スッキリしない終わり方だね(>_<)

令和納豆、クラウドファンディングの成功と経営の失敗

令和納豆は開店資金をクラウドファンディングで支援者を募集しました。

クラウドファンディングの内容のなかで、

1万円の支援で得られる「納豆ご飯セット一生涯無料パスポート」

これが後に大きな問題になりました!

この内容ですからあっという間に、1000人以上もの支援者を集め、クラウドファンディングは大成功!

しかし!その後の対応が最悪だったんです!

最初はSNSでの投稿がはじまりでした。

令和納豆の支援者からがSNSへ、「パスポート取り上げられた!」

店側の対応が悪くかなり騒がれました。

最終的に店側が謝罪し、返金するとのことでしたが、

又その返金するための、規約がアホみたいな文章で、

モンスタークレーマーに対する規約文をそのままコピーして支援者に送付したようです。

その時の投稿が次です。

その文章をよんで、あまりにも不誠実な内容なので、返送せずに返金も受けず現在は弁護士と話を詰めているそうです。
なんでこんなにも、せっかく支援してくれた人たちをガッカリさせてしまったのでしょうか?

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そもそも令和納豆のクラファンはどんなプロジェクトだったの?

令和納豆のクラウドファンディングのプロジェクト内容に大きな問題があるのか⁈

これ気になりますよね。

そのときの内容が。

このような形でクラウドファンディングが開催されたようです。

納豆定食一生涯無料パスポート

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一生涯無料パスポートのプロジェクト内容が次です!

一生涯無料パスポートの内容は、クラウドファンディングで1万円の支援で、令和納豆の店頭で提供されている納豆ご飯「梅コース」600円(税別)を一生涯無料で食べられるものと書いてありますよね!

このプロジェクトで集まったのが次の金額です!

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 目標金額300万のところが、12,468,210円!

納豆定食以外にもプロジェクト支援の内容がいくつかあったようなのでご紹介します!

納豆一生涯パスポート以外のプロジェクト内容は?

このようなプロジェクトの内容だったのですが、

明らかに一生涯無料パスポートのプロジェクト内容が凄いので、あっという間に1000人以上集まったようです。

当然一日一回はOKなので利用しますよね!

利用した方の口コミは次のようです。

これが無料なんでしょ!そりゃ満足しますよ(^^)

ではではなんで、パスポートを没収したのか?

納豆定食一生涯無料パスポート没収は何故?

一生涯無料パスポートプロジェクトの支援者が、皆さん地元ではないかもしれません、

しかし、他県の人が一万円を支援しますか?

水戸にいつ行くかもわからないし、納豆定食だけを食べにわざわざ行かないでしょう!

とすると、ほぼ茨木県民の皆さんが応援したのではないかと思います。

また、水戸市に住んでいて、令和納豆に簡単に行ける距離なら一日一食は納豆定食にしようかな?

なんて考えるのも自然です。

さぁここで経営者の思惑とずれがあったんですね、「誰かと一緒に来店して、他の料理も頼んでくれるはず」こんなことを経営者がかってに思い込んでいたんですよね、たぶん。

私も自分で焼肉屋を経営している時に、痛い目にあったことがあります。

10周年記念で6商品にかぎり、一品60円で食べられるチラシを入れたことがあるんです。

ここで失敗しました、券の使用縛りをしなかった、カルビやハラミ、ホルモンなど6品をチラシに載せたんですが、それしか食べないお客様がいるんです、6品全部食べても360円です。

使用縛りをしていなかたので、これは何も言えませんよね。

期間が短かったので、よかったんですが、大失敗でした。

令和納豆のクラウドファンディングプロジェクトは1000人です、

1000人に納豆定食一生涯無料パスポートって、店潰れますよ。

毎日千人くるわけじゃないですけど、考えたらゾッとしますよね!

まぁそれが無料パスポートの没収につながったんでしょうね。

さぁそんな令和納豆の社長ってどんな方なのでしょうか?

これも調べてみましたよ。

令和納豆の社長は、どんな人?

宮下裕任

この社長の顔を見ると、そんなに悪党でもなさそうですね、

クラウドファンディングは騙そうとしてやったわけじゃないかもしれません。

地元の支援者もけっこういるでしょう。

やろうとしていることは、納豆をつかって水戸市や茨木県をもっともっと良くしていきたい!

そんな想いがあったのだと思います。

そんな想いがあるのなら、お客さもの声をもっともっと聴いて改善していってほしかったな思いますね。

実際に利用したお客様がなんと言っているのか?

令和納豆を利用したお客様の声

そんな令和納豆なんですが、利用者の口コミとかどうなっているのか、調べてみました。

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口コミはとても悪いだけです(?_?)

そんなにひどいのか?

SNS口コミを一部ご紹介します。

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しかし、ひどいね~8時半オーダーストップ9時退店!

料理が出てきたのが8時50分⁉あり得ないね( `ー´)ノ

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納豆にバターや蜂蜜って美味いわけないじゃん!令和納豆の経営者って飲食店の素人だね!

私は40年以上飲食業に関わってきていますが、納豆ってもう商品として出来上がってるわけですよね。

美味しいか不味いかは、使っている豆が良いか、発酵のする時にどんな方法を使っているかで、

味が決まるわけです。店側でどうこうできる商品じゃないですよね。

納豆を5味、5色、5法を使って料理したとしても、発酵食品で味が決まっているので、限られています。

ましてや、ただ納豆を小鉢で種類をたくさん出すだけの店なんて、専門店言えるのか?疑問。

一つ々どこの納豆なのかの説明書きもなさそうですし。

行きつく先は閉店が待っているだけだったのでしょう。

令和納豆、じゃらん選出、関東29選からはずれた⁉

じゃらんも間違っちやいましたか?でも29選を見て他県から食べに行った人が、

SNS口コミに載っている人達なんだろうね。

でもこれは正しい判断ですね!

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 最初は令和納豆入れて29選だったのに?

水戸市や茨木県を盛り上げていきたいと考えているのでしょうが、結果は逆目にいってますね。

ちなみに令和納豆の店舗情報載せておきます。

こちらにも口コミが載っていますので、見てくださいね。

令和納豆社長が新たにチョコ販売を始めたようです!

これはまたまた、どうなの?という話ですね!

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私も納豆は大好きなので、せっかくクラウドファンディングで支援してくれた、多くの人達を失望させないように頑張ってほしいと思います。

令和納豆完全予約制になる⁈

一時閉店から3月に令和納豆再オープン⁉するとの知らせがありました。

この時も大丈夫なのか?なんて思ったのですが、案の定やり方がピント外れだった!

令和納豆が再オープンしたようです!完全予約制⁉ 納豆専門店が⁉ Σ(゚Д゚)

来店されたお客様と既に色々な問題がおきているようです。

従業員がお客様に対して、猜疑心が強くなっていて、写真を撮ったりしたら、大変みたいです。

SNSには絶対に上げないでとか言われるみたいです。

厳しいね(*_*;お客様との信頼関係をなんとか築いてほしいです。

飲食店をやっていたので、大変な気持ちはわかるので、

なんとか頑張って信頼される店にしてほしいと思っていましたが残念な結果になりました。

令和納豆社長が次々とYouTubeに投稿

令和納豆の社長がYouTubeに投稿/6月31日閉店と返金について

令和納豆の社長がYouTubeに投稿一転活動休止

注)現在は動画は削除されています。

裁判で敗訴して、完全閉店と思っていたのですが、

閉店すると支援者に返金しないといけなくなるので、活動休止なのか?

令和納豆から学ぶクラウドファンディングのリターン設定

飲食店経営者の中には、新規オープンや売り上げUPをするために、

クラウドファンディングを計画している方もいるのではないでしょうか。

ぜひクラウドファンディングを開始する前に、令和納豆の失敗について学びましょう。

令和納豆の騒動のきっかけは、クラウドファンディングのリターン設定が原因でした。

では、どんなリターン設定であれば、炎上しなかったのでしょうか。

今回の騒動から考えてみましょう。

①一生涯・永久などの無期限をリターンを設定しない

令和納豆がここまで話題になったのは

「一生涯無料と謳った権利を購入したのに、いきなり権利を剥奪された」ことが原因です。

クラウドファンディングのリターンには、必ず期間や回数を明記しましょう。

令和納豆のようなやり方は、これはもう詐欺と言われてもしかたないですね。

しかしこれを謳ったからこそ、クラファンで1200万もの支援金が集まったとも言えます。

②リターンの利用規約は購入前に明記する

令和納豆のパスポートを使うには、クラウドファンディングでパスコートを購入した後に、

店舗で利用規約を承諾する必要がありました。

消費者からみれば商品を買った後に、さらに購入の条件を後出しされたように感じるでしょう。

リターンが使える条件は、必ず購入前に明記しましょう。

店舗と支援者(消費者)の信頼関係を築き、不要な争いを避けるためにも重要なことです。

これも後出しじゃんけんのようなヒドイやりかたです、

店に行って初めて知らされることになったので、令和納豆へ誹謗中傷が集まったわけです。

逆に言えばこんな縛りがあるのなら、支援なんかしなかったよ!

それが支援者の本音じゃないでしょうか?

双方が納得するクラファンの内容が必要です。

③リターンの採算が取れるか考える

今回、多くの消費者は「納豆ご飯セット一生涯無料パスポート」のコストパフォーマンスの良さに引かれて、1万円の出資を行いました。

飲食店としては、このパスポートを使ったユーザーが新規顧客を連れてきてくれたり、

他の商品も頼んでくれると予想していたのでしょう。

実際は、令和納豆のパスポート利用客は、一人で来店することが多く、無料メニューしか頼みません。

売れば売るほど赤字になり採算が取れなくなった可能性はあるはずです。

令和納豆の社長は人が良いのか、結局は経営者としてはワキが甘すぎました。

リターンを設定するときには、リターンによって想定される経費を考える必要があります。

とくに無料券は、飲食店にとってメリットが少ないので、慎重にリターンを考えましょう。

既存の店であれば、「店と、お客様とどれだけ信頼関係が出来上がっているか」で、リターン内容を決めた方がいいでしょう。

現在は身近になったクラウドファンディングは、有効につかいましょう。

クラウドファンディング自体は優秀な資金調達方法

令和納豆の炎上騒動をみて、飲食店経営者の中にはクラウドファンディングに対して、

悪い印象を持っている方もいるかもしれません。

令和納豆は飲食業界のクラファンに対して、「経営者と消費者」双方に悪影響を与えてしまったことになります。

しかしクラウドファンディング自体は、飲食店にとって効果的な資金調達方法です。

融資実績のない店舗であっても、資金を集められるチャンスになりますし、

クラウドファンディングの成功可否によって、その後の経営がうまくいくかどうかを確認することもできるでしょう。

今回の令和納豆の事件は、クラウドファンディングの「リターン設定の甘さ」が原因です。

しっかりと計画を練り、リターンの採算が取れるかを検討すれば、炎上することはまずありません。

クラウドファンディングで成功、店の経営も成功している経営者もいます。

HAYARUKA(ハヤルカ)など、飲食店専門のクラウドファンディングもありますので、ぜひ使ってみましょう。

まとめ

令和納豆のクラウドファンディングの成功と失敗について解説してきました。

令和納豆はクラウドファンディングを大成功させたんですが、リターン設定の甘さとその後の対応がよくない結果になっています。

クラウドファンディングはこれから、色々なものが出てくるでしょう。

しっかりと見極める目を養いたいですね。