食材が痛む原因は実にさまざまです、ですから保存するさいには、適温適所の環境を理解し、 きちんと保存するようにしましょう。 この記事では食材の痛む原因と基本の保存法を解説しました、 是非参考にしてください。 |
食材が痛む原因7つを最初に知ろう。
食材が痛む原因は温度や湿度さまざまですが、主に7つの原因があります。
1,温度 食材によって、高温によわいものや、低温弱いモノがあるので注意しましょう。 |
2,湿度 湿度が高く蒸れてしまうと痛みが早くなる食材が多いです。 |
3,酸素 空気に触れることで酸化し、微生物が増殖するので痛みが早くなります。 |
4,光 食材は、直射日光などの光によって変色して痛みが早まります。 |
5,微生物 食品に含まれる微生物が酵素や酸素などにより増殖し、食材を劣化させ腐らせます。 |
6,酵素 酵素によってカビや多くの微生物が増殖するので、傷みやすくなります。 |
7,エチレンガス 野菜や果物から放出され、熟成を促進するガスです。 追熟が必要な果物と野菜を一緒の袋にいれると早く追熟されます。 |
以上が野菜や果物が傷む原因になるんですが、基本は適切な環境で保存することです。
せっかっくの新鮮な食材も、間違った保存法や保存場所で管理していると、
すぐに傷んでしまいます。
傷む原因をペーパータオルやラップを使い、水分と酸素をカットして、
菌が繁殖しないようにすると、鮮度をキープしたまま長期保存することが可能です。
食材を傷む原因を取り除く方法は?
1、水分を抜き取る
食材によって、よく洗ったり、
水洗いしないでペーパータオルなどで、
汚れをふき取るようにしましょう。
鶏肉や豚肉、牛肉などは水洗いせずに、
ペーパータオルで汚れと水分をしっかりと取りましょう。
2,空気をカットする
空気に触れないようにラップでしっかりと包んで空気を抜きましょう。
その後にポリ袋にいれましょう。
冷凍する場合は、冷凍用保存袋に入れるようにしてください。
3、冷やすか涼しいところに保存
食材の特徴に応じて、冷蔵室・冷凍室・冷暗所に保存します。
保存の際は、ペーパータオルや新聞紙に包む、立てて保存するなど
食材に合ったやり方にしましょう。
4,塩をふったり、酢に漬ける
食材に応じて、水分を低下させ痛みを防ぐために、
塩をふったり、酢に漬けたり、下味をつけてから保存することも必要です。
さぁ続いて保存法と場所について解説します。
常温保存に向いている食材は?
常温保存に向いている食材は、
イモ、泥付きの根菜、低温に弱い野菜や果物などです。
具体的には「牛蒡」「ジャガイモ」「バナナ」「キュウリ」「トマト」
などがその食材になります。
では、常温と冷暗所の温度はどれくらいなのか?
★常温・・・・15~25℃ 直射日光が当たらず湿度が少ない場所 ★冷暗所・・・14℃以下 通気性がよく日があたらない場所 |
常温保存も季節によっては注意しましょう。
イモ類や泥付きの根菜類などは通年常温での保存が可能です。
その他に低温障害を起こしやすい、トマトやキュウリも常温保存が
いいのですが、夏場などは野菜室に保存しましょう。
冷蔵保存が向いている食材は?
葉物野菜全般とキノコ類・新玉ねぎ・洗い人参・洗い牛蒡
肉・魚・豆腐・卵
これらは冷蔵保存したほうが良いでしょう。
冷蔵保存といっても、冷蔵庫には4種類の温度が違う場所があるので、
その違いも理解しておきましょう。
冷蔵室・・0~5℃ 青菜やきのこ類などがこの温度に保存するのがいいでしょう。 |
野菜室・・5~10℃ 夏野菜など低温障害を起こしやすい野菜や果物はコチラがいいでしょう。 |
チルド室・・0℃ 鮮度は保ちたいが、凍らせたくない食材はここに保存しましょう。 |
パーシャル室・・-3℃ 肉や魚介などの生鮮食材がいいです。鮮度の保存効果が高い! |
冷蔵庫は基本的に10℃以下での保存が必要な食材を保存します。
細菌の繁殖を抑え食品の衛生を保つために、場所により温度設定が違ってきます。
それぞれその食材に適した環境で保存することが、
少しでも永く美味しく、安心して食べる為に、面倒でもやるようにしましょう。
冷蔵保存する上でのポイントは? 1,肉や魚はペーパータオルで水分をしっかり取ってから保存。 2,野菜からでる水分を取る為に、乾いたペーパータオルで包む。 3,袋に入れて野菜を保存する場合は、軽く口を閉じる。 |
冷蔵庫に入れる前のひと手間で鮮度をキープできます。
冷蔵庫には色々な食材が入っていて、細菌が繁殖しやすい環境になっています。
ペーパータオルや新聞で包んだり、乾燥防止にポリ袋に入れる、
余分な水分はしっかりと拭き取るなど、ひと手間を加えて保存しましょう。
冷凍保存にむかない食材は?
冷凍保存はむいている食材というより、冷凍保存してはいけない食材はなに?
これから覚えていくのがいいでしょう。
冷凍保存してはいけないモノは、「葉物野菜」「豆腐」「コンニャク」「ジャガイモ」「牛乳」 などです、葉物野菜などは冷凍すると、解凍したときに細胞が壊れべちゃべちゃになってしまい美味しくありません。 上記のなかで豆腐は食感が変わりますが、煮物や炒め物に使うなら冷凍でも大丈夫です。 |
冷凍保存のコツは?
冷凍保存するにはひと手間くわえることが必要です。
1,下味をつけて冷凍する。 肉などは調味料などで下味をつけて、 解凍時におこるドリップをおさえましょう。 |
2,氷水にくぐらせ氷膜を作る 酸化防止のために、冷凍する際に氷水にくぐらせてから、 ラップに包み素早く冷凍しましょう。 表面に氷膜ができ酸化防止になります。 金属トレイに並べて冷凍するとすぐに冷凍できるので、おすすめです。 |
3,ブロッコリやインゲンなどを冷凍する場合は? 一度固ゆでするか、蒸してから冷凍しましょう。 色が変色したりしないので、冷凍しても美味しく食べれます。 |
解凍するときには、冷蔵庫で自然解凍させる、流水で解凍、電子レンジで解凍する
の三種類あるのですが、時間がかかるのが自然解凍(6時間位)、流水は20分~30分、
冷凍用保存袋に水が入らないようにしましょう。
電子レンジは解凍か弱で加熱しすぎないようにしましょう。
以上食材の痛む原因と保存方法について解説してきました。
せっかく仕入れた食材を無駄にしないためにも、保存方法をしっかりと
しておきましょう。
まとめ
食材には痛む原因があるので、
その原因とはなにか?
痛む原因を取り除く保存方法とはどんなものなのか、
保存場所別に解説してきました。