身近な物を使ってスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の駆除を効果的に――。 岐阜県関市立旭ケ丘小学校6年生の栗山知大さんが、 捕獲装置「ジャンボタニシの罠(わな)」を作成した。 プラスチック製の植木鉢とペットボトルを利用して自作。 市の発明展では市長賞となった。市はこの装置を活用して駆除に乗り出す予定だ。(木村薫) 【出典日本農業新聞】 |
ジャンボタニシってなに?
どんな生物?
新聞の記事によると、稲作とかに影響があるそうです。
小6の発明家は、開発のきっかけはそんな声を聞いた時からとか、
農家から「ジャンボタニシが稲を食べて困っているが、駆除のため強い農薬をなるべく使いたくない」という話を聞いたことだった。 ジャンボタニシの大きさやピンク色の卵に驚き、どうにかしないといけないと考え、わなの作成に取り掛かった。 |
その発明品は後述しますが、ジャンボタニシってどんな生物なのか?
調べてみました。
ジャンボタニシってどんなタニシ?
私の地域では聞いたことも無かったタニシなので、非常に興味が湧きました(^^
稲を食べるタニシって、私の田舎では聞いたことも無かったです。
このジャンボタニシ!日本では関東を境に、南半分まで繫殖を広げてきているんです。 稲作やレンコン栽培に甚大な被害を与えているそうです! ![]() 【国立環境研究所 侵入生物データーベース】 |
このジャンボタニシ正式名はスクミリンゴガイというんですが、
日本へは食用として、1981年(昭和56年)に中華民国(台湾)
から長崎県と和歌山県に初めて持ち込まれたそうです。
一時期は日本に500か所の養殖場があったそうですが、
あまり美味しくなかったようで、売れずに廃業が相次ぎ、
ジャンボタニシは捨てられたり、逃げ出したりして野生化して広がってきたようです。
ジャンボタニシは温暖な地域を好んで生息するので、
日本の南から広がってきたんですね(*_*;
発明者の小学生が済んでいる岐阜県は、しっかりと生息域に入っていますね。
ジャンボタニシ生息地域の生産者の人たちは、稲作とか苦労されていたんですね。
もともとは在来種ではなくて、外国から入ってきたんです、
まったくよけいなモノを持ち込みましたね、しかも食用としてとか、
持ち込む前に試食してからにしてくださいって、感じ(>_<)
外来種であり、要注意外来生物(外来生物法)、 日本の侵略的外来種ワースト100、 世界の侵略的外来種ワースト100リスト選定種の1種ともなっている。 |
ジャンボタニシ、温暖化に伴い日本を北上!
温暖化が進んでいるので、このジャンボタニシは北に北にって広がって行く可能性がありますね。
ジャンボタニシの特徴って私の知っているタニシとどこが違うのか調べました。
ジャンボタニシと在来タニシの違いは?
ジャンボタニシと在来のタニシはまず形が違います。
ジャンボタニシは殻が丸いです。
在来タニシは尖った殻をしています。
この形の違いですぐに分かりますよね。
さらにジャンボタニシはピンク色の卵を産むんです。
もう見た目がホントに気持ち悪い(>_<)
ジャンボタニシのたまごに触ると危険
こんな粒々のたまごをいたるところに生むんです。
育った稲に産み付けたり、そのほかの場所にも産み付けてます。
繁殖が可能になった雌貝は3~4日おきに産卵し、
卵塊(1卵塊に200~300卵)を稲の茎や用水路の壁などに産み付けていくんです。
卵は、10日ほどで孵化して、2カ月ほどで成熟するという高い繁殖力だそうです。
この繁殖力の凄さはヤバイです!
ピンク色のつぶつぶが集まった、謎の物体。色が特徴的なため、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
人によっては「かわいい色」「フルーツみたい」と感じるため
知識のない子供は触ってしまう可能性も高いかもしれません。
ところが、ジャンボタニシの卵の内部には、天敵から身を守るための毒性があるんです。
ですから、素手で触るととても危険なのです!
ジャンボタニシの卵の危険性に「知らなかった…」
4~10月に卵を植え付ける習性を持っており、先述したように卵には毒性が含まれるほか、寄生虫が潜んでいる可能性もあります。
ジャンボタニシの卵の危険性は、各自治体も ウェブサイトで注意喚起をしていますが、知らない人がまだ多いんです。



そんなに危険なものだったのか…早速、子供に教える。
ネットでは、注意喚起が広まるたびに多くの人から驚く声が上がっています。
稲作をしている人や、自然豊かな地域に住む人にとっては常識でも、実は世間になかなか広まらないジャンボタニシの卵の危険性。
もし誤って触ってしまった場合は、速やかに手を洗いましょう。何か症状が出た場合は、病院の受診をお勧めします。
在来タニシは卵を産みません、田んぼの稲の根元のあた小貝を生んでいきます。
見た目も外来種のジャンボタニシみたいに気持ち悪くないです。
あと最悪の違いはジャンボタニシは稲を食べる!在来タニシは食べない!
ジャンボタニシは稲を食べる、要注意外来生物(外来生物法)
ジャンボタニシは育ち始めの若芽をドンドン食べてしまうそうです。
稲に限らずレンコン栽培でも同じだそうですよ。
伊勢新聞にも次のような記事が載っていました。
【亀山】三重県亀山市川崎町地内の水田にこのほど、ジャンボタニシが異常繁殖し、田植え後の柔らかい稲を食い荒らしている。 1日のこの日、川崎地区徳原営農組合員と市産業振興課職員、JA鈴鹿職員ら計10人が、 田植えを終えた水田に入り、ジャンボタニシの卵や成貝を確認した。 同組合の水野良夫会長(73)は「2年前から徐々に増え続け、今年は大発生となった。 防除剤の支給など市の支援をお願いしたい」と話した。 市の担当職員は「市内各地域での発生状況を調査した上で、 市として何ができるのか検討したい」と理解を求めた。 |
繁殖力が凄いので、あっという間に数が増えていくんですね。
この記事に書いてある、
同組合の水野良夫会長(73)は「2年前から徐々に増え続け、今年は大発生となった。 防除剤の支給など市の支援をお願いしたい」 |
この防除剤はジャンボタニシは駆除できても、稲に影響ありますよね。
米の中に薬剤が、、、、。
そこで、先に登場した岐阜県関市立旭ケ丘小学校6年生の栗山くんが発明した、捕獲装置「ジャンボタニシの罠(わな)」が注目されているんです!
ジャンボタニシの罠が注目されている!
このジャンボタニシの捕獲装置はどんな作りになっているのか?
発想が凄すぎてビックリです!
次のように説明されていました。
捕獲装置の材料は、市販されているプラスチック製植木鉢とペットボトルを利用した。 まず植木鉢の側面3カ所にジャンボタニシの侵入口となる穴を開ける。 穴の直径は、ペットボトルに合わせる。植木鉢の内側には、 入ってきたジャンボタニシを閉じ込めて逃げ出さないようにするため、 細かく切れ込みを入れたペットボトルを接着する。植木鉢にはふたをする。 【出典日本農業新聞】 |
この装置を昨年8月中旬、半日~2日設置して実証した結果、
なんと30匹以上を捕獲したそうです。
ジャンボタニシ捕獲機を発明した栗山くんは、
昨年に開かれた関市発明展の小中学生を対象とした部門で市長賞となったそうです(^^)/
また岐阜県関市は、県のジャンボタニシ被害対策推進事業を活用して、
約50個の装置を作成し、農家に配布する予定だとか。
この装置が広がって、
ジャンボタニシの防除剤を使わなくても駆除できるようになれば、
安心して米を食べることができますよね(^^
最後に余談なんですが、、、。
いま小学生が凄いですよね、テレビ番組の「サンドイッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」
とかに出てくる、小学生ってホントスゴイ!
いつも見ていて関心させられます。
プログラミングの教育必修で自分で考えて答えを見つける力や、
新しいことを発想できる力がドンドン発揮できる子供たちが育ってくると、
日本の将来が楽しみです。
まとめ
ジャンボタニシを知らなかった私が、ニュースを見て、
ジャンボタニシってなに?どんな生物なんだ?
そんな考えからジャンボタニシを調べお話してきました。
分かったのはジャンボタニシは害のある生物だということ。
繁殖力がスゴイ、要注意外来生物(外来生物法)ということでした!