乾燥した肌のかゆみの原因はかゆみ神経が伸びている⁉保湿剤をぬっても効果がないのは、塗り方に問題があった!
【トリセツショウ】では保湿剤の塗り方を「3T法」という塗り方で、痒みが起きないようにするトリセツを教えてくれました。 この記事ではトリセツショウで教えてくれた、痒みのおきる原因と3T法についてご紹介していきます。 是非最後までご覧になり参考にしてください。 |
「なぜ乾燥肌になるとかゆくなる?」
なんで乾燥すると肌がかゆくなるのでしょうか?
目次
乾燥肌になるとかゆみ神経が伸びてくる
なんとなくは分かっているようで、分かっていないのがかゆみの原因です。
下の画像を見てください。
左が普通の肌、右が乾燥肌です。
違いがわかるでしょうか?
緑色の細長いものが、「かゆみ神経」というものなのです。
乾燥肌になると、かゆみ神経がどんどん伸びてくるんです。
普通の肌のときは、肌に刺激が与えられても「かゆみ神経」が奥にあるので、かゆくならないんです。
ところが、乾燥肌になると「かゆみ神経」が表皮ちかくまで伸びてくるので、ちょっとした刺激でかゆみがおきてしまうのです。
では何故、乾燥肌になると「かゆみ神経」がのびるのでしょう。
乾燥肌になると何故「かゆみ神経」が伸びる
皮膚は表面から表皮、その下にある真皮に分かれています。
そして、かゆみ神経があるのは通常、真皮の層までなのです。
ところが、このかゆみ神経には伸びようとする性質があるので、
その伸びを抑えてくれているのがセマフォリン3Aというたんぱく質です。
「皮膚のなかにかゆみ神経があるのは分かったけど、なんでかゆみ神経があるの?」
「これがなければ、かゆくならないのに、かゆみ神経ってなぜあるのかな?」
そんな疑問もおこりますよね。
このかゆみ神経があることで、肌に虫や異物が触ったときに敏感に感じ取って、素早く排除することができるんです。
人間の肌ってホントに良くできているんです。
でも敏感になりすぎると、かゆみの症状としてあらわれるんです。
ですから、敏感になりすぎないように、伸びようとするかゆみ神経をセマフォリン3Aが抑えているんです。
「なるほど、かゆみ神経は人間には必要なことなのね、でも敏感になりすぎないように、セマフォリン3Aが抑えているだ。」
「でも、乾燥肌になると、その抑えがなくなるのね」
乾燥肌になると、セマフォリン3Aが産生されなくなってしまう!
乾燥肌になると、肌の水分とカルシウムイオンが抜け出す!
上の画像は土地が干からびた状態なのですが、
乾燥肌もこのような状態になっているようです。
乾燥により皮膚から水分とカルシウムイオンが抜け出してしまいます。
この2つの成分はセマフォリン3Aの栄養素なので、なくなると生み出されなくなります。
その結果、かゆみ神経が伸びてしまうんです。
「えっそういうこと!水分と、カルシウムイオンが、セマフォリン3Aの栄養素なのね!」
「なくなれば、かゆみ神経が伸びて敏感肌になるのね(T_T)」
さぁ、かゆみの原因はおわかりになりましたでしょうか?
かゆくなる原因がわかったので、乾燥を防ぐために保湿剤をぬって予防しましょう。
そこで、でてくるのが、3T法という保湿剤の塗り方なんです。
かゆみ神経の伸びを抑える!最強の保湿法「3T塗り】
■ポイント 保湿剤の塗り方3T塗りとは?
かゆみ神経の伸びを抑える方法こそ保湿!今回オススメする保湿の方法が3T塗りです。
【ポイントは3つのT!】
①量はTappuri(たっぷり)
②塗り方はThirty(30回)
③頻度はTwice(2回)
たっぷりの量の保湿剤を、30回優しく塗り伸ばし、これを1日2回行うという保湿法!
■ポイント かゆみ神経の伸びは保湿で抑えられる!
「保湿でかゆみ神経の伸びがおさえられるのね(^o^)」
実際に乾燥肌にしたマウスに保湿剤を塗ると、神経の伸びを抑えられることが分かりました。
画像を見ると、保湿剤を塗ったマウスはかゆみ神経が少ないのがわかりますね。
【3T塗りの詳しいやり方】
【やり方①量はたっぷり】
目安となるのは、人さし指の第一関節までの量です。
専門的には1FTU(Finger Tip Unit)と呼ばれていますこの量が、手のひら2枚分の面積に塗る適量なんです。
これで塗ると、ティッシュが貼り付くくらいになるそうです。
手のひら2枚分の面積は、だいたい腕のひじから先の部分と同じくらいになるそうです。
【やり方②塗り方は30回塗り伸ばす】
塗り伸ばす回数の目安となるのは最低30回。
気おつけてほしいのは、皮膚は摩擦に弱いので、ゆっくり優しく塗り伸ばしましょう。
【やり方③ 頻度は1日2回!】
オススメは朝と夜に行うのが良いでしょう。
朝の着替えの時や夜の入浴後など、肌を露出した際についでに塗ると、面倒くささが軽減します。
毎日のルーティンとして、洗面所やベッド脇など目に付くところに保湿剤を置いて、塗り忘れを防止するのもいいと思います。
【3T塗りのパワーとは?】
●塗りムラが減少!
保湿剤を「たっぷり・30回」塗ってもらうと、ふだんの塗り方に比べて塗りムラが減少!
3Tで塗ると、確かに塗りムラはないですね。
全体的にまんべんなく塗れているようです。
●保湿剤が深く浸透!
番組が行った実験では30回塗り伸ばすことで、保湿剤が約3倍深く浸透することが分かりました。
「3Tで塗るとそんなに違うの!3倍深く浸透するってすごいわね!」
塗り方を変えるだけで、こんなに違うですね。
乾燥を防ぐために保湿剤をつかいかゆみを抑えていきましょう。
トリセツショウでは次のような注意事項も発表されていました。
参考にしてください
▲取扱注意事項▲●保湿剤でかゆみが取れないときは? 保湿剤を塗ってもかゆみが取れないときや、かぶれや湿疹などが起きた場合は、すぐに使用を中止して皮膚科医に相談してください。 ●保湿剤の種類による違いや注意点は? 今回データを紹介したのは、ヘパリン類似物質という成分が含まれる保湿剤です。尿素やセラミド類似物質など保湿成分は多くありますが、効果にあまり違いはないと考えられています。 ベタつくのが苦手な人には、液状のローションや泡状のフォームなど、ベタつきにくいタイプの保湿剤もあります。 ヘパリン類似物質には血行促進効果もあるため、それによってかゆみが生じることもあります。 自分に適した保湿剤については皮膚科医に相談してください。 ●保湿剤はすべてのかゆみに効果があるの? かゆみの原因には、 ▼腎臓や肝臓など内臓の病気によるもの ▼精神的な原因によるもの など、さまざまなものがあると考えられています。 保湿剤はすべてのかゆみに効果があるわけではありません。 かゆみが取れない場合は、その原因を特定するためにも皮膚科医に相談を! 【出典トリセツショウ】 |
トリセツショウ
まとめ
今回のトリセツショウは冬の乾燥肌による、かゆみについて教えてもらいました。
かゆみの起こる原因と、かゆみを抑える保湿剤の効果的な塗り方を解説してもらいました。
いままでの保湿剤の塗り方と全然違ったかもしれませんが、
実験で効果があることがわかったそうなので、参考にしてください。