守銭奴と銭ゲバはなにが違う?銭ゲバの意味と使い方や、現代の銭ゲバ、反社やマルチ商法などを解説!

銭ゲバって言葉知っていますか?

1970年~1971にかけて週刊少年サンデーに連載された、ジョージ秋山さんの「銭ゲバ」から

派生した言葉です。

もう50年も前なので、年配の方しか知らない言葉ですね。

ほとんどの人は2009年公開された、松山ケンイチの銭ゲバを思い出すのかもしれませんね。

極度の貧困から、殺人を繰り返しながら金銭と名誉を掴む

1人の青年・蒲郡風太郎(がまごおり ふうたろう)の波瀾万丈の物語です。

貧困の為に薬も買えず、医者にも見せられず死んでいった母親をみて、

「金のためならなんでもする」

そんな信念ができあがったようです。

銭ゲバってそんなに昔の言葉なんだ!

松山ケンイチのドラマで初めて知ったんだけど、

彼の演技が、いまでも強烈に印象に残っているョ(*_*;

 

銭ゲバとは、どんな意味?

銭ゲバとは、「金のためならなんでもする」

「金=

ゲバルト=暴力行為

この二つを合わせた造語です。

ジョージ秋山さんがこの漫画の為に作った造語ですね。

お金の為なら手段を選ばない!暴力も辞さない!

そんなことから「銭ゲバ」という言葉が

使われるようになりました。

ゲバルト(暴力行為)はドイツ語です、他にもドイツ語で残っているのは?

1970年代は、現在の東大や京大の学生は、

ドイツ語のカタカナ言葉を知性や教養の証として、

多用していたようです。

 

ゲバルト(暴力行為)を使った言葉では、

当時の時代背景を表した言葉が多かったです。

 

1970年代は毎日のように、テレビで学生と機動隊の衝突がニュースで

流れていましたよね。

「ゲバルト」を使った当時の言葉には、次のようなものがありました。

☑内ゲバ(内部ゲバルト):同じ主張を持つ党派同士の内部抗争。

☑外ゲバ(外部ゲバルト):学生運動家などが国家権力(機動隊など)に対して行う外部抗争。

☑ゲバ棒(ゲバルト棒):プラカード(の柄)が武器として使用されたのが始まり。通常は角材。

☑ゲバヘル(ゲバルトヘルメット):デモ隊が身を守るためにかぶる安全ヘルメット。

ドイツ語を使ったカタカナ言葉で、今でも残っている言葉があるので、ご紹介しますね。

今でも使われるドイツ語由来のカタカナ語には次のような言葉があります。

☑アルバイト(Arbeit):仕事

☑アンチテーゼ(Antithese):反対の理論、主張。アンチ。

☑カテゴリ(Kategorie):カテゴリ。範疇。一般的な概念または分類語。

☑ゼミナール(Seminar):ゼミ。セミナー。

いまでも普通に使われている言葉ですよね。

これがみんなドイツ語だったなんて、

始めて知った( ゚Д゚)

みんな英語からきているのかと思ってた。

勉強になった♪

さぁ銭ゲバの意味と、当時よく使われ、今に残っている、

言葉もご紹介してきました。

現代の銭ゲバは、反社、ブラック企業、そしてマルチ商法組織!

私が思うに現在の銭ゲバって、反社やブラック企業、それにマルチ商法組織などが、

あげられると思います。

 

オレオレ詐欺詐欺やありとあらゆる詐欺を考えて、

金の為ならなんでも有りは、まさに銭ゲバじゃないでしょうか?

さらにブラック企業!

徹底的に従業員から詐取しまくる、

洗脳して、金の為に働かせるのは、まさに銭ゲバ企業じゃないですか?

 

そして、マルチ商法組織、金の為に平気で人をだまし、

金を巻き上げ、関わった人たちをみんな不幸にしていく、

一部の人間が金を儲けて組織をつぶしていくマルチ商法は、

銭ゲバと言って良いのじゃないでしょうか?

 

アメリカではこんな言葉があるそうです!

「今だけ!金だけ!自分だけ!」

 

これで突っ走って破綻したのが、リーマンショックであり、

日本では不動産投資による、バブル崩壊です!

 

銭ゲバは現代でもしっかりと、存在しているんです。

2009年日テレで放映された松山ケンイチ主演「銭ゲバ」は?

銭ゲバは2009年に日本テレビで放映されました。

脚本は原作の内容をおおむね踏襲したものとなっているのですが、

時代設定としては漫画が発表された1970年代を再現するものではなく、

リーマンショック後の派遣切りなどの社会的格差が社会問題となった、

2009年時のご時勢を色濃く反映させたものになっています。

日テレ銭ゲバ、オリジナルキャラが多い

登場人物もドラマオリジナルの人物が多く、主要キャラ風太郎や健蔵などの一部をのぞいて、

原作とはかなり、違っています。

また、主人公の風太郎の左目にある傷は、原作では先天的な障害でついたものに対し、

この物語では小学生の頃に父親から突き飛ばされ、

引き出しの角に顔が当たって出来た設定になっています。

日テレ「銭ゲバ」あらすじ

主人公。静岡県伊豆半島出身。学歴は(自称)小学校中退。

【原作は長野県になっています】

工場で働く派遣労働者の設定。

最初は「蒲田合板工場」で働いていたが、生産調整のため解雇される。

【いわゆる派遣切りですね、この当時騒がれました】

その2日後から、「三國造船(株)京浜工場」で働き始める。

 

普段は温和で物静かな青年だが、

それは仮の姿で時には残忍で非情な「銭ゲバ」の本性をのぞかせる。

 

口癖は原作と同様「ズラ」。

【静岡県の方言で、お年寄りはズラもつかっていたようですよ。】

派遣労働者としてその日暮らしをしていたが、

三國造船に派遣されたことをきっかけに、社長令嬢である三國緑と偶然を装って再会。

【わざと車の前にでて、当たりや的なことをして、再会しているんです。】

三國家に取り入り、陰で殺人事件を繰り返し、

ついには三國家を乗っ取る。

【自分にとって邪魔な存在は徹底的に排除して、金を掴んでいく、銭ゲバ】

最終回では、「自分の考えが間違っていなかったこと」を理由に、同行した緑が見守る中、

子供の頃過ごした海辺の小屋で体にダイナマイトを巻き付け自爆を図る。

 

導火線の火が近づき刻一刻と死が迫る中、野球と漫画を愛する少年として育ち、

大学卒業後は「海の男になりたい」と緑の勤める造船会社に就職、

大学の同級生だった茜と結婚し、一児の父となる平凡で幸せな人生を夢想しながら爆死。

 

自殺の直前に

「この腐った世界で平気なツラしてへらへら生きているやつらの方がよっぽど狂ってる。

この世界に生きているやつらはみんな銭ゲバだ」

と吐き捨てており、その場面をラストシーンとして物語は幕を閉じる。

身体にダイナマイトを巻き付けて爆死なんて、壮絶すぎますね。

原作の漫画では、

会社の社長になってから、県知事選挙に出馬、当選します。

しかしその後新聞社から「人間の幸福について」という特集で執筆を依頼された際は、

当然ながら普段の「銭さえあれば幸福」という内容で筆を取ろうとしたものの、

無意識に頭の中では「銭では買えない」

ごく平凡の幸福な家庭を夢想していた(その妄想の中で三枝子と結婚して子供を育てていた)。

一番気付いてはいけない事に気付いてしまった風太郎は、

発作的に机の引き出しに隠していた拳銃で自殺を図り、

机に倒れた風太郎と作者の痛烈なメッセージで物語は幕を下ろす。

銭ゲバとして、金が全てと生きてきたが、

無意識に世の中には金で買えないものがあると、気づいてしまう。

お金を得て初めて気づくことですね。

お金がない時には決して気づかないことです。

 

作者のジョージ秋山さんが良いたかったことは、「銭では買えない」

これがメッセージですね。

「お金で買えないモノ」は確かにあるとおもいます。

しかし、お金を稼ぐために努力することは良いことだと私は思います。

お金を得る為に非合法なことをやり続けるのは、絶対にダメですが!

日テレ「銭ゲバ」を見た視聴者の口コミ

原作とはかなり違う展開ですが、

「金の為にはなんでもやる」という「銭ゲバ」度は、ゴールデンタイムのドラマと

しては、しっかり描かれていました。

ドラマをみた方の口コミをご紹介します。

まる

まるの感想・評価

4.2
0
0
2021/01/09 01:34

当時高校生で毎週楽しみに見てた〜
最終回で泣きまくった上に気持ちがだいぶ落ち込んでしまって、次の日からしばらく元気がなくなり周りに心配をかけてしまったくらいには心に刺さりました笑

まあきふぃるむ

まあきふぃるむの感想・評価

3.8
0
0
2020/12/23 17:17

放送されてた頃子供だったのに良くこの作品見てたなって今でも思う。

ヴレア

ヴレアの感想・評価

4.5
8
0
2020/11/27 18:14

金で不幸になった風太郎が金に勝つ為に執念を燃やす。

金より大切なものは人の心だとは言っても、世の中には金が無きゃどうにもならない事もある。

そんな時に見せる人の心の弱さだったり、欲望や醜さというものがまざまざと描かれていた。

かなりエグいけど全く飽きさせない展開で面白かった。マツケンの演技が神懸かっていたし。

あと、普通ドラマって最終回はつまらないものじゃないですか(私の持論)、しかし、

このドラマは最終回がちょっと凄すぎてヤバい。

これまでの展開は全部最終回に向けての前振りだったんじゃないかという位の、

予想外かつ全く隙の無い内容。

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さぁ「銭ゲバ」について解説してきましたが、

よく似たことばで、「守銭奴」という言葉があります。

この守銭奴って、どんな意味があるのでしょうか?

守銭奴とはどんな意味?

守銭奴」とは?

「守銭奴」とは、金をため込むことばかりに執心するケチな人のことを意味しています。

「銭ゲバ」の金のためなら、どんなことでもやるとは、だいぶ意味が違いますね。

 

「守銭奴」はお金に執着する人を、良い意味で指しているのではなく、

悪い意味でお金に執着している人を指す、マイナスなイメージで使う言葉です。

「守銭奴」の反対語はなに?

「守銭奴」の反対語としては、金銭を無駄に使うことを意味する「浪費家」があります。

浪費家は入ってきたお金をみんな使ってしまい、足らなくなると借金までして、

お金をつくり使ってしまう。

守銭奴と浪費家はお金に対して、両極に位置するヒト達です。

どちらも良い意味で使われることは、ないですね。

守銭奴に似た表現

守銭奴に似た表現はいろいろありますよ。

私利私欲のために行動を行う人を意味する表現 なんですが、

現代でも、このような人、けっこういそうですね。

☑がりがり亡者

☑拝金主義者

☑金の亡者

☑欲深

☑欲のかたまり

☑欲張り

☑強欲人間

☑ハイエナ

 

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