食欲の秋という言葉、これってことわざ?、、なんでしょうか?普通に色々なところで使われていますが、食欲の秋の意味、由来、語源など、
いつから使われるようになったのか?調べてみました。 そして、秋の食材とおすすめのレシピをご紹介します。 |
「食欲の秋」ってなぜ?秋なの?
なんて考えたことないですか?
冬でも美味しいものイッパイあるし、鍋もあるので、
食欲は秋より冬の方が、私はあるのですが!
そんな人もいますよね、実は私もそうです。
ですから、なぜ秋だけ「食欲の秋」なんていうのか?
不思議でしかたなかったのです。
そこで納得いく答えを見つけるまで、調べてみました。
目次
「食欲の秋」の意味はなに?
最初はよく巷で言われている、「食欲の秋」の3つの説をお話していきます。
1,日照時間がみじかくなり、食欲がますから。
2,寒くなり、基礎代謝があがるから。
3,実りの秋、収穫の秋でいろいろな食材がとれるから。
「食欲の秋」の意味は諸説ある中で、上の三つが有力とされています。
最初に日照時間が短くなると何故食欲が増してくるのか?
「チコちゃんに叱られる!」で解説されていました。
「食欲の秋」日照時間が短くなるのが原因⁈
NHK「チコちゃんに叱られる!」で、秋はなぜ食欲の秋なのか?
化学的根拠があるということで、SNSでも話題になったことがあります。
科学的根拠が…!
「食欲の秋」には科学的根拠が!? ネットでは驚きの声相次ぐ | ニュースサイトしらべぇ@sirabee_news #チコちゃんに叱られる #食欲の秋 #秋 https://t.co/nsidsqXlkM pic.twitter.com/CPAgmWa9nY— Sirabee/しらべぇ【公式】 (@sirabee_news) October 11, 2019
このときチコちゃんが言っていたのが、次のようなことです。
夏から秋にかけて日照時間が短くなってきます、その影響で心身の安定につながる脳内の「セロトニン」というホルモンが少なくなってきます、セロトニンの分泌を増やす為に、
トリプトファンと言う物質を体が欲するようになるんです。 トリプトファンは身体で作り出すことができず、肉、卵、などのタンパク質を食べることにより、摂取できる。 また、よりトリプトファンを吸収しやすくなるように、パンやご飯などの糖質をとることが 必要、とチコちゃんが解説しました。 「引用NHK チコちゃんにしかられる!」 |
これを聞いて、「おっそうなんだ!」と思った人もいるでしょうし。
「えっ!ホントにそれだけで食欲がでる?そんなに変わる?」
なんて思った人もいるでしょう。
私は、セロトニンが原因?それだけ?なんて思う人です。
夏から秋の季節の変わり目、寒暖差が激しく、自律神経のバランスが崩れる!
夏の暑い日から涼しい秋にかけて、季節の変わり目は寒暖差が激しいです。
昼間は夏の暑さで、夜から朝にかけては10℃以上の差がある時も多いです。
この寒暖差に体がついていけないで、バランスを崩す人が多いそうです。
ですから、秋に入ってから次のような症状に悩まされる人がいるのです。
☐ カラダがだるい☐ 疲れがとれない
☐ ヤル気が出ない ☐ 頭が痛い ☐ めまいがする ☐ 食欲がない ☐ 胃がもたれる |
現代は9月はまだ夏の暑さです、10月でも中旬までは30℃近い日も
しかし朝は15℃前後、いやそれ以下の日もあるでしょう。
身体の調子が悪くなるのはしかたないでしょう。
これでは「食欲の秋」とは言えませんよね。
このセロトニンというのは、後付けで「食欲の秋」の説明にしたのじゃないかなと、
私は思います。
確かに日照時間が短くなるとセロトニンは減少します、
でも一番日照時間が短くなるのは冬ですから。
さて、つづいての説は、寒くなり基礎代謝があがるから?
「食欲の秋」とは寒くなり基礎代謝があがるから⁉
寒くなると基礎代謝がアップします、基礎代謝が上がるとエネルギー消費がすすむので、
それを補う為にたくさん食べてエネルギーをため込む必要がでてくる?
ホントに?それが「食欲の秋」につながるのか?
たしかに、動物は冬を迎える前に、食糧をため込み冬眠にそなえる本能があります。
人間もその本能により、エネルギーをため込もうとして、
食欲があがるので、「食欲の秋」と言われる、そんな説も言われています。
この説もどうなのでしょう?
このようなことで「食欲の秋」などということわざができたとはどうも思えませんね。
最後の3つ目が、秋にはいろいろな食材がとれるから。
「食欲の秋」とは実りの秋、収穫の秋で食材が豊富だから⁉
実りの秋、収穫の時期でもあり、いろいろな食材が秋には取れるので、自然と食欲がますという説
「天高く馬肥える秋」ということわざにも秋が「食欲の秋」らしいことをいっています。
まぁ私はこの説が一番有力のような気がします。
そもそも「○○の秋」は「食欲の秋」が一番最初ではないようなので、
一番最初に言われたのが「読書の秋」続いて「芸術の秋」そして次が「スポーツの秋」
一番最後が「食欲の秋」とこのような順番で広く言われるようになったのではないかと、
想像しています。
「食欲の秋」が一番最後なのはあくまでも私の考えです。
「○○の秋」最初は、「読書の秋」からだった!
「読書の秋」の由来は、中国の唐時代の詩人・韓愈(かんゆ)が詠んだ詩の「灯火親しむべし」という一節と言われています。
これは、「涼しい秋の夜長は灯火(ともしび)の下で読書をするのに適している」と、
韓愈が息子の符に読書(勉強)をすすめたものだそうです。
そしてこの詩「灯火親しむべし」が日本に入ってきて、
明治時代に夏目漱石が『三四郎』の中でこの詩に触れたことで、
広く知られるようになったのだそうです。
その後、大正時代に新聞などで「読書の秋」というフレーズが使用されるようになると、
徐々に秋=文学に触れる季節として日本人の間に浸透していったそうです。
現在は10月27日〜11月9日(文化の日を中心にした2週間)が読書週間となっています。
これも「読書の秋」のイメージに繋がっているようですよ(^^)
「なるほどね、日本の最初は「夏目漱石」「読書の秋」を広めたのは新聞なのね。」
芸術の秋が続いて言われるようになった?
芸術の秋:秋に多くの絵画展が開催されるのです。
そもそも「芸術の秋」は古くは「美術の秋」と言われていたそうです。
雑誌『新潮』に1918年(大正7年)に掲載されたのが始まりなのだとか。
涼しくなることで集中力が増し、創作活動に身が入ることから、
文化的活動に適した季節とされています。
大正時代は西洋の文化を積極的に取り入れようとした時代です。
大正ロマンという言葉も生まれた時代なので、「ロマン主義」が西洋から入って影響を受けた時代です。
「ロマン主義は、恋愛賛美、民族意識の高揚、中世への憧憬といった特徴をもち、近代国民国家形成を促進した。
その動きは文芸・美術・音楽・演劇などさまざまな芸術分野に及んだ。 のちに、その反動として写実主義・自然主義などをもたらした。 大正ロマン(たいしょうロマン)は、大正時代の雰囲気を伝える思潮や文化事象を指して呼ぶ言葉である。しばしば大正浪漫とも表記されるが、「浪漫」という当て字は夏目漱石によって付けられたとされる。 19世紀を中心にヨーロッパで展開した精神運動である「ロマン主義」の影響を受け、 大正時代の個人の解放や新しい時代への理想に満ちた風潮にかぶせて、 このように呼ばれるようになった(日本におけるロマン主義は明治末期に始まり、大正初期に自然主義への転換で終わりを迎える) 【出典Wikipedia】 |
また、日展や院展、二科展といった、
有名な展覧会が秋に数多く開催されることも「芸術の秋」のイメージにつながったようです。
このように「○○の秋」は「読書の秋」そして「芸術の秋」と言われるようになっていったのです。
さらに続いたのが、「スポーツの秋」でしょう。
続いて「スポーツの秋」が登場してきます。
1927(昭和2年)9月25日の『朝日新聞』に掲載された、大学のレガッタレースと、
小学生のサッカー大会の記事の見出しで「スポーツの秋」という表記があるのが、
最も古い記録だそうです。
昔は秋といえば農作物の収穫が終わった頃で、全国的に運動会が実施されることが多かったのも
「スポーツの秋」のイメージを作った要因のようです。
その後、1964年に東京オリンピックが開催され、
開会式があった10月10日が「体育の日」として制定されたことで、
「スポーツの秋」のイメージが定着しました。
これで「○○の秋」という表現の仕方はほぼ定着してきたでしょう。
この大正、昭和の初めで「食欲の秋」という言葉が言われていたのか?
私は疑問に思っています。
この時期は、第一次世界大戦、第二次世界大戦など、
日本は本当に貧乏でした。
食べ物すらまともに食えない時代であったのではないでしょうか?
そんな時代に「食欲の秋」ということをいう言葉がでてくるとは思えません。
日本が豊かになってきた高度成長期の時代に、
商業的な意味合いから「食欲の秋」という言葉が出て来たのではないかなと、
私は考えています。
「食欲の秋」は一番最後、セールスコピーで使われたのでは?
秋はイベントがあまりないんですよね、
商売する上で打ち出すものがあまりない!
そこで考えたのが「食欲の秋」!じゃないかな???
デパートやレストラン、その他いろいろな小売店など、
「食欲の秋」というキャッチフレーズを使えば、
色々なものが売れるのではないでしょうか?
飲食店なども「食欲の秋」の新メニューとか?
「食欲の秋」のおすすめギフトとか?
なんでも「食欲の秋」を付ければ季節感と食べているイメージを持たせやすいですから。
秋は確かに収穫の秋、食材が豊富です、
「天高く馬肥える秋」ということわざもあるので、
「○○の秋」が定着していたので、食材も豊富だし、米も新米がとれるから、
「食欲の秋」ということにしよう!
こんなことから言い始めたのではないでしょうか?
そして後付けの説で、日照時間が短くなりセロトニンとか、
基礎代謝が上昇とか、いろいろな説を付け加えて、
「食欲の秋」という言葉を定着させたのではないかと私は思います。
ようは商売の販売促進のキャッチコピーで「食欲の秋」ということばができたのではないか?
このように結論づけると、なんとか納得できるかなと思います。
「食欲の秋」はどんな食材が?
秋といえば、果物がたくさんとれます。
果物は旬の時期に食べるのが一番ですね。
秋が旬の果物とは? ☑いちじく・・(8〜10月)☑ぶどう・・・(8月下旬〜9月)☑梨・・・・・(8月下旬〜11月)☑ざくろ・・・(9〜11月)☑りんご・・・(9〜3月)☑桃・・・・・(9月下旬〜10月)☑柿(・・・・・10〜11月) |
野菜はどのようなものがあるでしょうか?
秋に旬の主な野菜 ☑しいたけ☑にんじん☑じゃがいも☑玉ねぎ☑ぶなしめじ☑まいたけ☑ごぼう☑さつまいも ☑レンコン |
いまは上記のような野菜は通年で売ってますよね、
ただ、旬だと少し味が違うようです。
秋が旬の魚介類では?
旬の魚について☑サバ(鯖)
☑サンマ(秋刀魚) ☑サケ(鮭) ☑カツオ(鰹) . |
サンマやサケは秋の魚の定番なので、
この時期は美味しくなりますよね。
サバやカツオにしても旬はやはり美味しいです。
でもこうやって改めて見てみると、
収穫の秋、と言いつつこんなものか?
そんな感じがしてしまいました。
まとめ
「食欲の秋」意味や由来、語源についてお話してきました。
「食欲の秋」は単独で発生した言葉ではなく、
大正時代に定着した「読書の秋」「芸術の秋」、そして
昭和初期の「スポーツの秋」にちなんで、
最もイベントの少ない秋に、消費を活発化させるために、
「食欲の秋」という言葉作って、定着させたのではないかと、
私は勝手に考えました。
色々な説があるなかで、どれも「食欲の秋」という言葉ができてから、
後付けでできた説明のような気がしてならないからです。
違うかもしれません。
しかし、このような考え方で「食欲の秋」を解釈しても面白いと思いました。
さぁこれを読んだ方はどのような解釈をするのでしょうか?