河川敷の読みかたについて、「かせんじき」「かせんしき」どちらが正しい?さっそくどちらが正しいのか子供と一緒に調べてみました。
結果はなんと「かせんじき」「かせんしき」どちらも正しい! ということでした。 この記事では何故統一できないのか、その理由を調べてみました。 |
「ママ、河川敷の読み方、「かせんじき」「かせんしき」どちらも正しいの?」
「それはね「かせんじき」でも「かせんしき」でもどちらでも良いの♪」
そうなのです、どちらの読みかたでも良いということのようです。
普通は「かせんじき」って言っていますけど、
ニュースなんかで「かせんしき」って言っていることがあるんですよね。
ニュースキャスターが言っているので「かせんしき」が正しいのかな?
なんて思っている方もいるかもしれません。
紛らわしいしいので、統一すればいいのになんて思いますけど、
なんか事情があるようです(*_*;
河川敷の読み方、「かせんじき」「かせんしき」なぜ統一しない?
私は「かせんじき」といっているのですが、この二つの言い方が統一されないのは、
理由があるのでしょうか?
アナウンサーとか結構きびしくないのかな?
NHK放送文化研究所に次のような質問がきていました。
そしてNHKでも河川敷の読みかたは、「かせんじき」「かせんしき」
どちらでも良いと言っています。
どうも明確な理由はなさそうですね。
「河川敷」の読みは[カセンシキ]?[カセンジキ]?2011.09.01Q・ことし7月末に新潟県と福島県を襲った記録的豪雨で、
増水した信濃川などの「河川敷」の様子が伝えられていました。 この「河川敷」の読み方は、[カセンシキ][カセンジキ]どちらでしょうか。 A・放送では、両方の読み方をしています。 解説 都市近郊の河川を中心に緑地や運動施設として利用されるようになってきた、 昭和30年代後半から40年代初めにかけて「河川の敷地」の意味で使われるようになったものとみられます。 河川法では「河川管理施設の敷地である土地の区域」などとあるだけで、 「河川敷」は法令用語としては使われていません。 放送では以前は「原則として『かわら(川原・河原)』」と言いかえることにしていました。 しかし、昭和50年代以降「河川敷」という語がかなり一般的に用いられるようになってきたことから、昭和57(1982)年9月の第950回放送用語委員会で「河川敷」について以下の決定をしています。 【決定】 「河川敷」はそのまま使ってよい。 表記は「河川敷」。(特例として送りがなは省く) 放送で[カセンシキ]と[カセンジキ]の両方の読み方をしているのは、 次のような事情・理由によるものです。 関係の官庁や大学でそれぞれ同じ程度に使われていて、 その読み方をしている根拠もあまり明確でなく、 各分野での慣用に従って読んでいるとみられること。 「敷」のつくほかの語の読みについて考えてみても、 清濁(シキかジキか)には法則性が認めにくいことなどのためです。 この「河川敷」の読みについて手元にある国語辞書類を調べてみると、 多くの辞書が見出し語の読みを「かせんしき」のみ記したり、 「かせんしき」に加えて「かせんじき」の読みも付記したりしています。 一方、これとは逆に「かせんじき」の読みを先に示して<「かせんしき」とも>と記している辞書があるほか「かせんじき」という読みだけを載せている辞書もあるなど「河川敷」の読み方は分かれています。 参考 「敷」が後に付く語の読み方の例(『NHK日本語発音アクセント辞典 新版』から) [シキ]と読む語 上うわ敷き 座敷 風呂敷 屋敷 [ジキ]と読む語 板敷き 桟敷 下敷き (『NHK日本語発音アクセント辞典新版』P164、 『NHK漢字表記辞典』P94、 『NHKことばのハンドブック第2版』P47参照) 【出典NHKh放送文化研究所】 |
「NHKでも明確な理由はわからないのね?ということは、、子どもにはどちらも正しいから、好きな方をつかいなさい(^^)それでいいのね♪」
日本語には二語が続いて新しい意味の言葉になる時は、
連濁になるというものがあるので、ついでに連濁についても調べてみました。
日本語の連濁
連濁はどのような時におこるのでしょうか?
① 昔から日本で使われていた言葉、和語が合わさると原則は連濁する
以下のように、和語が合わさるときは連濁します。
鼻(はな)+ 声(こえ) → 鼻声(はなごえ)
青(あお)+ 空(そら) → 青空(あおぞら)
花(はな)+ 火(ひ) → 花火(はなび)
「連濁の規則」を説明できますか? (複合語の中で発音が変わる現象)★ゴミ箱 [ゴミ+ハコ] →「○ごみばこ」「×ごみはこ」★紙屑 [カミ+クズ] →「×かみぐず」「○かみくず」★屑籠 [クズ+カゴ] →「×くずがご」「○くずかご」 |
濁音が連続して続くときは、連濁にしないようになっていますね。
ハッキリした規則性ってあるのでしょうか?
(7)連濁をおこす語
長靴(なが・くつ⇒ながぐつ)この場合は、がとぐが続いています。
次のような言葉は連濁して読みかたになります。
げた箱、甘酒、荷車、百円玉、昔話、流れ星、
一人暮らし、神頼み、雪解け、足踏み、土砂降り、田舎侍、
漢語・外来語が合わさると連濁しない
② 漢語・外来語が合わさると、原則として連濁しない
ただ、以下のように、漢語・外来語が合わさる場合は原則として連濁しません。
典型的な漢語要素は、「放送」ほうそうのような二字熟語であり、
連濁しないのが大多数を占めています。
例えば、「車内放送」しゃない+ほうそうのような複合語の場合は、
「放送」は一切連濁しません。
ところが、「鉄砲」てっぽう、「会社」かいしゃ、「不足」ふそく、のような、
連濁する漢語二字熟語要素もあります、このようなことは珍しいとは言えません。
★「愛情不足」あいじょう+ぶそく
★「有限会社」ゆうげん+がいしゃ
★「水鉄砲」みず+でっぽう
これらはごく普通の複合語になっています。
連濁をおこさない語色水(いろ・みず)、野球馬鹿(いろ・ばか)、朝もや(あさ・もや)、
朝霧(あさ・ぎり)、田舎者(いなか・もの)、英会話学校(かいわ・がっこう |
「連濁って改めて考えると難しいね、自然と会話のなかで連濁したり、しなかったりができるので、真剣に勉強しなくて良いのじゃないの?」
確かに、普段なにげなく使い分けているので、
連濁については知識程度でいいのではないかと、私は思います。
外国人が日本語を覚える時は必要になるかもしれませんね。
まとめ
河川敷の読み方は「かせんじき」それとも「かせんしき」
どちらが正しいのか、調べてみました。
結果はどちらも正しいということがわかりました。
言いやすい方を使えば良いということなのでしょう。