月極、月決めの違いは?なぜ2つの言葉があるのか?子供にも分かるように簡単に解説します。

駐車場といえば「月極」というイメージがありますが、

今はまれに「月決(月決め)」と表記してあるのを見かけたりもします。

そんな「月極」と「月決」の違いは何なのか?解説していきたいと思います。

同じ読み方の「つきぎめ」、この違い子供に聞かれたらなんと答えますか?

月極と月決めの違い?

子供に聞かれたらなんと答えたら良いの?

結論からいいますね、

子供には漢字で書くなら「月極」が適当な文字であると説明しましょう。

「極」は約束する意味があり、「決め」は決定する意味があります。

しかし、常用漢字にはきめるという漢字には「決」しかあげていません。

「極」という字は訓読みでは「きめる」とならないので、

「常用漢字で書くなら月きめ」が正しい表記になります。

しかし、現実には駐車場では「月極」が圧倒的に多く使われています。

 月極と月決めの違いとは?

戦前までは決めるという漢字を「極」という字を使っていたそうです。

戦後(1946年)、日本から漢字を撤廃するという流れがあったようです、

すべての漢字を急に失くしてしまうのは支障が出る可能性もあるので、

さし当たり使用してもよい漢字を1850個選出したものが

「当用漢字」と言われるものなのだそうです。

漢字を撤廃するなんて話があったの?

英語にしようとしたのだね(*_*;

日本の漢字の歴史は相当長いですよ、

日本列島において漢字が本格的に使用されるようになるのは、

4世紀末から5世紀初め頃で、漢字に出会っ約1600年の歴史なのです。

そう簡単に撤廃できるわけないですよね。

そこで当用漢字の出番になったわけです。

当用とは?さし当たって用いるの意味

「当用」というのは「さし当たって用いる」という意味なので、

当用漢字としたのでしょう、でも「指し当たって使用しても良い!」

なんて、上から目線で決めたモノですね!

 

それから月日が経過したのち、

結局、日本人の生活に染みついた、漢字を廃止するのは難しいとの判断に至り、

当用漢字として使用していた1850の漢字に追加で100個足して「常用漢字」としたのだとか。

それはそうだよね、何百年も前から使われてきた漢字を

替えられるわけないよね!

これが現在に至るまでの日本人に最も身近な漢字となっているのだとか。

このような歴史的な背景や流れのなかで、「月極」と「月決め」という漢字が

時の流れとともにうつりかわってきたようです。

「月極」「月決め」どっちが正しいのかに、終止符を打たれている!

「月極」「月決め」どっちが正しいのか?

この問題を解決したのが、「ひらがな」です!

それはなにかというと「月ぎめ」という表記の功名である。

漢字同士のもめごとは「ひらがな」で解決できた。

「月極」と「月決め」問題、「月ぎめ」ひらがな表記で解決

「月極」と「月決め」の違いは何かというと、

「極」は約束する意味があり、「決め」は決定する意味の時に用いられます。

そのため、漢字で表記するなら「月極め」を使う方が適切とされています。

 

しかし、常用漢字表では、「きめる」には「決」の字だけが掲げられており、

約束の意味の慣用のある「極」には「きめる」の訓がありません。

そのため、常用漢字表に従うとすれば「月きめ」と仮名書きすることになるでしょう。

常用漢字には「極」は「きめる」

では無いわよね。

でも結論はどちらをつかっても正しい?

今は駐車場の表記は地域によって「月極」も「月決め」あります、

どちらも「つきぎめ」で意味は通じるので正しいといえるでしょう。

月決めは北海道、青森、秋田、高知県で多い!

「月極駐車場」や「月決め駐車場」は全国に分布していますが、

全国的に多い方は「月極駐車場」でしょう。

関東、関西はほとんど「月極」だよね♪

「月決め」にしているところはどんなところなの?

「月決め」の分布はかたよっていて、

多いのが北海道、青森、秋田、高知によく見られるようです、

「月決め」が40~50%と、かなり多く見られます。

参照:「変わりゆく日本語の事態調査」より http://www.justsystems.com/jp/atok/nihongo2/result-p2.html

まとめ

月極と月決めの違いはなに?についてお話してきました。

「極」は約束する意味があり、「決め」は決定する意味があります。

月極も月決めも「つきぎめ」と読め、相手に言わんとする意味が通じるので、

どちらが正しいとは言えないそうです。

結論はどちらを使っても良いということになります。

常用漢字を使って、正しく表記しなさいとなると、

「月きめ」になるそうです。