タガメは絶滅危惧種⁈なぜ激減したのか?原因が驚き!現在の生息場所や飼育法、購入はできる?そんなタガメの詳細をご紹介

タガメは絶滅危惧種になっています、日本最大の水生昆虫が何故絶滅危惧種になってしまったのか?希少種になったタガメは売買目的での販売目的の捕獲・売買が禁止(種の保存法)

されています。

タガメは特定第二種国内希少野生動植物種に指定されているんです。

といいつつ、ヤフオクでは平均2000円で売買されていますが、どうなんでしょう?

タガメは昔は至る所にいたのに、何故そんなに減ってしまったのでしょうか?

タガメは何故減ってしまったのか?

タガメが減少した原因としては、農薬・開発・灯火の3つがあるようです。

タガメは農薬に敏感で、水田で農薬が使われるようになった、

1950年頃から急速に数を減らしてきたそうです。

さらに、タガメの生息場所であった田が乾田という水はけのぐあいがよく、

水を入れないときには乾いて畑の状態になる田になったことも原因なんです。

タガメの産卵場所が減少するなど、農業の近代化の影響を受けたものと考えられます。

農業の近代化がタガメの生息場所を奪っていった

稲作は農薬を使って昔から行われてきたように思ってしまいますが、

日本で化学的な農薬が大々的に使われるようになったのは、

戦後の1950年代からで最近の話のようです。

Q、「化学農薬」はいつ頃から使われるようになったのですか。

A、日本では大正時代(1920年代)に使用がはじまり、第二次世界大戦後(1950年代)から広く使われるようになりました。

【出典・農薬工業会教えて農薬Q&Aより」

戦後の食料難の解決に農薬が貢献してきたんです。

日本では、戦後1,000万人が餓死すると言われるほど、

深刻な食料不足に陥ったそうです。

そこで進駐軍によってDDTを皮切りに、

BHC、パラチオン、2,4-PAなど多くの化学農薬が導入されたそうです。

食料不足を克服するのに、農薬は化学肥料とともに大きな役割を果たしのです。

タガメは丘陵地(きゅうりょうち)やため池で生き残っていた

タガメにとってはこの農業改革で生息場所が失われ、

農薬の影響が少ない丘陵地(きゅうりょうち)や、

上流のため池などに点在する形で生き残っていたのですが、

ゴルフ場開発や耕作放棄により失われてきてしまったのです。

近代化が進んできた日本に水銀灯が設置され始めてから、

タガメが一気に減ってしまったようです。

タガメはその習性により、とどめをさされ絶滅状態になった。

タガメは光に集まる走行性が強く、

水銀灯設置からたった数年でタガメは激減してしまったのです。

日本各地でタガメの地域個体群が絶滅状態になった事例が複数観察されています。

タガメが絶滅危惧種になってから、その生息場所は?

朝日新聞DIGITAL・Yahooニュースで次のような記事がのっていました。

絶滅危惧種のタガメ、田んぼで発見 さいたま市でなぜ
7/4(日) 15:06 配信131さいたま市の見沼田んぼで「絶滅危惧種」のタガメが見つかった――。自然繁殖か、それとも別の理由か。発見の知らせを
受け、さいたま市郊外の現地に行ってみると、生き物たちの豊かなすみかが、確かに広がっていた。タガメの大きさは約65ミリだった=渡辺博子さん5月22日朝、田植えの準備のため薄く張られた水面に浮いたわらくずをよけると、いた。

見つけた渡辺博子さん
(67)は「この田んぼに12年かかわってきて初めて」。

体長48~65ミリでカメムシ目コオイムシ科に属するタガメは

「最大の肉食性水生昆虫」ともいわれ、

自分より大きなカエルやカメなどを捕まえて食べる。

『埼玉県レッドデータブック動物編2018』(埼玉県発行)

で絶滅危惧種に指定されているタガメは、

見沼田んぼでは絶滅したとされている。

国も昨年、種の保存法にもとづき「国内希少野生動植物種」に指定。

販売や販売目的の捕獲などを禁じる「特定第2種」となった。

今回見つかった一角では、

渡辺さんが所属するNPO法人などが、

無農薬のコメ作りを15年余り行ってきた。

害虫はカエルやサギが食べてくれるのだという。

渡辺さんに促されて田んぼに目を凝らした。

ミジンコ、丸く膨れたヌマガエルのオタマジャクシ、

アメンボのように水上を素早く走るハシリグモ、跳び回るあまたのカエル

――。あぜ道の草にはクモの抜け殻があった。

「田んぼはお米を作るためだけの所じゃない。

生き物を育む場でもある。タガメの発見

はここの生物多様性が証明されたということかもしれない」。

渡辺さんは、そう考える。

【出典・朝日新聞DIGITALYahooニュース】

このような記事が載っていました、関東のそれも埼玉で絶滅危惧種になっている

タガメが発見されたことは驚きです。

無農薬の米作りを15年続けてきた田んぼだからこそ、

タガメも生息場所として最適だったのですね。

自然発生は考えられないようなので、ペットで飼われていたものが

逃げたか、逃がしてしまったのでしょう。

町はタガメのニュースを聞いて

「強い光の街灯を減らして、死ぬ危険性のある街に寄せつけないようにするなど、様々な要素が必要」なのだという。

絶滅危惧種になっているタガメが自然発生して場所は、その他の地域では
どこがあるのでしょうか?

タガメの生息場所・関東圏はどんなところなのでしょうか?

関東ではほぼ発見されていないようです。

埼玉で発見されたのは自然発生ではないことが次の話でわかります。

関東圏ではタガメはほぼ確認できないようです。

★首都圏では絶滅危惧種に指定されていて、東京、埼玉、千葉、神奈川、長野ではほぼ見つけることができない。★北関東の農薬を散布していない田んぼで、用水路からの支流に生息している可能性が高い。

農薬を散布していない田んぼを探すのが大変ですが。

★北関東の中でも、茨城県での生存確認情報が高いようです。

群馬県側では、ほぼ絶滅状態です。

★田んぼの用水路や支流が「コンクリート舗装」されていない場所で水位が高くない場所が良いです。

タガメの生息場所・関西圏は?

タガメの生息域・大分

大分では(日田市),(山香町),(杵築市),(大分市),竹田市,荻町での

、水田,河川,用水地などで過去に確認されていたそうです。
ところが、近年は山間部の汚染されていない数か所に希に生息するだけであるとか。
色々調べてみましたが、タガメはホントに絶滅危惧種になっているのですね。

タガメの売買は2020年に禁止されました!

商業捕獲禁止 2020/01/02 最新ニュース 環境省は12月25日、希少野生動植物種専門家科学委員会でタガメ特定第二種国内希少野生動植物種に指定する案を提示した。

 特定第二種国内希少野生動植物種は、2018年6月に施行された制度で、商用目的での捕獲が禁止される。2020/01/02

これでペットとして購入することは、できないようです。
ペットとして、飼育するには自分で探すしかないですね。

タガメの飼育法はどうするのか?

用意するもの

【水槽】
1ペアのタガメの飼育なら最低30cm程度のものが必要です。

それ以上大きくても大丈夫です。

水も汚れるので大きい水槽は水質の急激な悪化も避けられます。

小型水槽の場合には、タガメが産卵や甲羅干しのための水上空間(15cm程度)を必要とするので、

水槽も高さのあるものを用意してください。

【敷き砂】
敷き砂は市販されているソイルと珪砂(けいさ)を使いましょう。

まず、珪砂(けいさ)を全体的に底面に敷いてください、

その上からソイルを立体的(前方を薄く、後方を厚く)敷いていけばOKです。

水草を植える場合には厚みは70mm以上あった方がいいです。

【流木等の止まり木】
タガメは甲羅干しの習性があることと、水上の草の茎や杭に産卵するので、

水から上がれる場所を用意してあげましょう。

木の枝を設置する場合は動かないようにと安定するように置きましょう。

産卵場所や捕食行動時の足場にもなるように、

水上から15cm程度の高さを確保できる木の枝を1~2本を

剣山などをつかい、安定させて入れておきましょう。

【水草と水生植物】
見た目のアクセントと足場として入れておきたいです。

サンショウモ、浮遊性のものとしてマツモ、

あとはアナカリスなどを用意するといいかもしれません。

【フィルター】
一般にセット販売されている外部フィルター(外掛け式)でも問題ないです。

タガメの甲羅干しや産卵行動のために水位を低めにする必要もあるので、

水中パワーフィルターを使っても良いですよ。

【蛍光灯】
もし水草を入れるならばその育成のためにも20W(100W相当)クラスを用意しましょう。

餌(エサ)

タガメは肉食なので、過剰にエサを与えると水質が悪化してしまいます、

しかし、エサが少なければ共食いが起ってしまいます。

タガメがどのくらい食べるのかを観察しながら、エサの与える量を調整していきましょう。

水質悪化を防ぐ為に食べ残しはすぐに撤去してください。

【生 餌】
タガメは肉食で、カエルや小魚、ザリガニなどや、

ほかの水生昆虫・陸生の昆虫など、なんでもよく食べます。

生息地にいるこれらのものが確保でき、与えられればいいのですが、

そのような恵まれた環境はめったにないと思いますので、

メダカ、ドジョウを主にコオロギなどの昆虫を加えた数種類のものを用意してあげましょう。

まとめ

タガメが絶滅危惧種になっていました。

特定第二種国内希少野生動植物種は、2018年6月に施行された制度で、商用目的での捕獲が禁止され、ペットとして購入することもできなくなりました。

もしペットにする場合の飼育法などもご紹介してきました。